短期解約違約金はなぜ発生する？
【退去 トラブル 動画】

短期解約違約金には、実は
大家さんの切実な事情が関係しています。

大家さんは入居者さんに
入居してもらうまでに
不動産屋さんに「広告宣伝費」
というものを支払っています。

そのため例えば、
入居して１ヶ月で退去となると、
大家さんにとっては赤字に
なってしまうわけなんです。

ですので、短期解約違約金は
大家さんが負担した分を
払って下さいというものなんです。

入居者さんは１ヶ月分の家賃を払ったから、
もう払わなくていいでしょ？と
思われると思います。

しかし大家さんからすると、
入居者さんが退去してしまったら、
部屋をまたクリーニングする必要がありますし、
仲介会社さんに広告宣伝費(AD)も払わないといけない
という事情が実はあるんです。

そのため、短期での退去は
大家さんにとってマイナスが大きいため、
結果的に短期解約違約金というものが
発生してしまいます。

７，８年前に弊社である事件が起きました。

築30年～35年ぐらいの空室がたくさんあった
アパートの大家さんが、
アパートを満室にしたいと相談をされまして、
広告宣伝費を出すことを提案致しました。

その時に大家さんが提示して下さった
広告宣伝費が半年分で、
当時7部屋ぐらい空いていて
家賃が月3万円の6ヶ月分なので、
6ヶ月分の家賃3万円が7部屋分だから
126万円の広告宣伝費を出すと言って下さったんです。

大家さんが空室問題の解決のために
広告宣伝費を出すと言って下さり、
そのおかげもあって、入居者さんが入りました。
しかし2ヶ月ぐらいで退去されてしまったんです。

その理由というのが、
弊社と大家さんが悪徳業者に騙されていた！

というもので、入居希望者さんが
短期での入居を希望していると知っていながら、
広告宣伝費が高いという理由だけで
入居希望者さんに大家さんの物件を紹介していた
ということだったんですね。

結果的に大家さんがお金だけ払って
退去されてしまったということですね。

そうですね。なので弊社では、
特に広告宣伝費をたくさん支払っている
大家さんに対しては、契約書に
短期解約違約金を付けるべきだと思っており、
この事件をきっかけに始めました。

ですので、短期解約違約金が
賃貸借契約書に書かれている物件は
おそらく何か理由があるのだと思います。
こういった大家さんの事情について
入居者さんにも知っておいていただきたいなと
私は思います。

大家さんが負担している費用は
広告宣伝費ばかりじゃなく、
何かの工事費とかも
あるかもしれないですよね。

そうだね。
次の入居者さんを迎えるために
大家さんは部屋をキレイに維持するための費用を
払っていらっしゃると思います。

工事費や広告費など
大家さんが負担している費用があり、
短期で退去をされてしまうと
赤字になってしまうため、
短期解約違約金というものを課している
ということが、今回の回答になります。
ぜひ知っておいてください。
よろしくお願いします。

最後まで見ていただきありがとうございました。