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A1. |
キッチン・台所は一般的に1 0年から20年辺りがリフォームの目安といわれていますが明確なものはありません。電化製品等と同様、壊れるまで使い続けることが可能です。しかしキッチンの構成部材であるシンクや水栓、キャビネットは別としてコンロやオーブンレンジ、食器洗い機などは10年〜15年程度で傷むケースがみられますのでリフォームが必要になります。システムキッチンであっても部分的なリフォームはもちろん可能ですが、いっそのこと全てリフォームしようという方が多いのも現実です。キッチン本体の汚れが落ちにくくなってきたり、周辺機器が壊れたり、傷などで目に見えて傷んできたりしたときが、キッチンのリフォーム時期といえるのではないでしょうか? |
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A2. |
トイレの最も重要なものといえば当然便器ですが、便器はほとんどが陶器製のため、丁寧に使えば半永久的に長持ちします。ただあまりにも長く使っているお宅で時々見られますが、細いヒビが入ってくることがあります。こうなれば取り替えたほうがよいでしょう。トイレの場合は便器本体よりもタンクまわりや配管まわりのパッキンが傷み、漏水するケースがよくあります。こういうときはパッキンそのものが寿命なのではやめに交換しましょう。最近の便器はコーティング加工が施されているもの、タンクに結露が出ないものなどがほとんどで、節水効果が高いものが多くなっています。トイレは毎日使うものですので、使い勝手を考えれば壊れる前にリフォームするのも一つの手ではないでしょうか。 |
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A3. |
タイルを使った「在来工法」のお風呂では大体10年から20年程使うケースが多いようです。お手入れをすれば長持ちしますが、そのお手入れが大変です。寿命の目安としては、タイルに割れや隙間ができたり、カビなどの汚れが落ちにくくなってきたり、また入り口周りの枠が傷んでくるといったケースがよくあります。また浴槽に錆が出てきたりもします。いずれのケースもすき間から水が入る代表例ですので放置せず、対策をとるのが賢明です。また最近では高齢化を前にお風呂をリフォームする方が増えてきました。「昔のタイルなので防滑性に優れていない。」「寒さを感じやすい。」「血圧の上昇を抑えるため。」「段差がある。」などの理由からリフォームを決意されることが多いようです。ここ最近のユニットバスは、デザインと健康と、癒しがテーマになっています。お風呂は毎日利用します。できれば長く使えるものを選び、快適に毎日を過ごしたいものです |
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A4. |
一般住宅の外壁の耐用年数は、使われている材料によって様々です。まずあなたのお家の外壁が何で施工されているかを把握して下さい。一般的に外壁がモルタルや塗装などで仕上げられている場合は大体10年が目安となります。窯業サイディングの場合は、外壁材自体は10年前後で塗替の目安。外壁材とのジョイント部に施工されるコーキングは長持ちして10年と言ったところでしょう。金属サイディングの場合は壁材のずれや破損がない限り、機能的には長くもちますが、表面の塗装は劣化します。これも大体10年が目安になるかと思います。立地条件や湿気、日当たり、雨当たりなどの諸々条件によりますが、上記を見る限り10年が一区切りと考えた方が良いでしょう。 |
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A5. |
外壁リフォームのタイミングは上記のようにおおよそ10年と考えて良いのですが、実際のところそこまでもたずにリフォームが必要なお家も多くあります。
○モルタル壁の場合
塗装をしていないモルタル壁は年数が経つとヒビ割れが多く発生します。またモルタル壁自体の石灰成分が抜けて砂状になってきたら要注意です。触ってみてバラバラと砂が落ちればお手入れの必要ありです。
○塗装の場合
モルタル壁やALC壁には塗装をしている場合が多いのですが、壁にヒビが入り、同時に塗装にもヒビが入ると水の進入を許してしまいます。また塗装そのものも経年劣化しますので、触ってみて白い粉がつく(チョーキング現象)場合はお手入れの必要ありです。
○窯業サイディングの場合
窯業サイディングはパネルの横同士のつなぎ目をコーキング施工して防水性を確保します。しかし壁自体は長持ちしてもコーキングが劣化して漏水するケースがあります。コーキングに割れや剥離がおきていればお手入れの必要があります。表面塗装もいずれ劣化してきますので、色落ちやチョーキング現象がみられたらお手入れ時期のサインです。
○金属サイディングの場合
錆などが見当たらない場合は漏水の心配などはありませんが、表面塗装はいずれ劣化します。色落ちやチョーキング現象がみられたらお手入れすることをおすすめします。
○タイルの場合
タイル本体や目地に割れがあれば漏水の危険性があるので、お手入れをおすすめします 。 |
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A6. |
外壁は屋根と同様、あなたの大切な家を保護する役割を持っています。外壁にヒビが入っていたり、劣化したまま放置していると、のちのち家自体に以下のような深刻なダメージを与える場合があります。
○例1 モルタル壁にヒビが入っていたが放っておいた。
雨漏りがしたため内壁をめくってみると、大量の水が浸入した形跡あり。付近箇所にクロカビが大量発生。
○例2 モルタル壁が砂状になっていた。
リフォーム時に床をめくると湿気・水気と白蟻のため土台がほぼ失われていた。
○例3 窯業サイディングのコーキングが劣化していた。
雨が降るたびに漏水。とうとう窯業サイディング本体が湿気・水気の影響で変形し外壁を全面リフォームするハメに。
○例4 ALC壁の塗装の経年劣化やヒビを放っておいた。
ALC内部の鉄筋が錆びると同時に体積が増え、体積の増えた鉄筋が自動的に壁を破壊する「爆裂現象」がおきた。
上記例のようにほとんどのトラブルが水に関わることです。水はどんな隙間でも入り込んでいくことを十分に理解し、外壁にきちんと適切なお手入れをすることが、あなたのお家を長持ちさせる秘訣です。 |
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A7. |
塗装とは俗に言うペンキです。外壁に塗ることによって日光や雨・風から家を守ります。一口に塗装と言っても実にたくさんの種類があります。溶剤系と水性の違いに始まり、樹脂によってアクリル・ウレタン・シリコン等と大きく分けられます。また硬質タイプ、弾性(軟質)タイプ等塗膜の硬さに関するもの、さらには低汚染・防カビ・透湿等、機能面に関するものなど、細かく分類すると数え切れないほどの外壁用塗料があります。さらに一般的にシリコン・ウレタン・アクリルの順に高耐候性・長寿命で値段も高いという目安があるのですが、様々な商品があり順序が変わることもあります。かつては石油製品である溶剤系塗料が外壁塗料の主流でしたが、最近では商品開発が進み水性塗料が主流になりつつあります。溶剤系に遜色ない性能でニオイが少ないのが特徴です。地球にも優しい製品です。 |
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A8. |
一般住宅の屋根の耐用年数は、使われている材料やその状況によって様々です。まずあなたのお家の屋根が何で施工されているかを把握して下さい。
粘土瓦(日本瓦等)の場合は20年〜30年が目安となります。
化粧スレート(カラーベスト等)の場合は10年〜15年が目安となります。
セメント瓦(モニエル瓦等)の場合は約20年程度。
金属瓦の場合も約20年程度です。
気をつけなければいけないことは、何より雨漏れがしないこと。雨がもれるようなら屋根材の年数は関係ありません。
また屋根材によってはメンテナンス次第で寿命を延長できますので、それによっても年数が変わります。
また上記の目安はあくまでこれまでの現場経験からの数値ですので、鵜呑みにせず定期的に点検をおすすめします。 |
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A9. |
屋根リフォームのタイミングは特にトラブルがなければ判断材料としては上記の目安で考えて良いかと思います。但し雨漏りなどのトラブルがあった際はできるだけ早く処置することが大切です。
○粘土瓦の場合
よくあるトラブルは瓦のズレや割れ、漆喰の剥れです。雨漏りしていない状態であればそれらを補修することによって事前のトラブルを回避できます。粘土瓦は塗装等のメンテナンスはできないので古くなれば全面的にリフォームすることをおすすめします。最近では様々な形状があり和風・洋風ともコーディネートができます。
○化粧スレートの場合
一般的にカラーベストと呼ばれたりもしますが、種類や呼び名はたくさんあります。比較的軽量・安価でズレなどにも強いことから新築などによく用いられます。耐用年数は短いのですが再塗装することによって機能を回復します。しかし傷んだまま放置すると反りや割れがあちこちに発生し、全面的にリフォームが必要になります。以前のスレート瓦にはアスベストが含まれていましたが、現在販売している物はゼロアスベストです。
○セメント瓦の場合
文字通りセメントでできた瓦でモニエル瓦が有名です。主に洋風の意匠性が特徴です。漆喰のトラブルや瓦の塗装の劣化が進むとリフォームが必要です。これも再塗装することにより機能を回復しますが傷んだまま放置すると瓦の石灰成分が溶け出し強度が失われ、ボロボロになることがあります。
○金属瓦の場合
屋根材の中で最も軽量の部類で地震に強く、様々な意匠性が特徴です。耐用年数も比較的長く再塗装もできる屋根材です。主なトラブルとしては表面塗装の劣化がありますが、比較的新しい材料のため、弊社ではまだメンテナンスの必要な状態を確認できていません。 |
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A10. |
屋根は外壁と同様、あなたの大切な家を保護する役割を持っています。屋根材にヒビが入っていたり、劣化したまま放置していると、のちのち家自体に以下のような深刻なダメージを与える場合があります。
○例1 瓦のズレや割れを放っておいた。また漆喰の剥れも放っておいた。
瓦の下の土が流れてしまいズレや割れがさらにひどくなって雨漏りを引き起こした。
○例2 化粧スレート(カラーベスト)のメンテナンスをしなかった。
色落ちに始まり、屋根材の反り、割れがおこったり苔が生えたりし、水を吸い込んで雨漏りを引き起こした。
○例3 セメント瓦のメンテナンスをしなかった。
屋根材そのものが劣化しボロボロになって、屋根に上がると次々と瓦が割れた。
上記例のようにほとんどのトラブルが水に関わることです。水はどんな隙間でも入り込んでいくことを十分に理解し、きちんと適切なお手入れをすることが、あなたのお家を長持ちさせる秘訣です。 |
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