1分で学べる不動産用語_あ行【UPREIT】
UPREIT【あっぷりーと】
UPREIT(Umbrella Partnership REIT)は、アメリカで広く活用される不動産投資信託(REIT)の一種で、投資家が土地を現物出資し、その対価としてREITの投資口(株式に相当)を取得する手法です。REITは投資家の資金で不動産を運用し、家賃収入(インカムゲイン)や売却益(キャピタルゲイン)を配当しますが、UPREITは現金ではなく不動産を出資することで、資産の流動化と税制メリットを両立できる点が特徴です。
特に、出資した土地の簿価が時価より低い場合でも、譲渡益課税を繰り延べられるメリットがあり、資産の組み換えを考える地主や企業、不動産投資家に有効な手法とされています。アメリカではREITの約7割がUPREITで運用され、上場企業の資産戦略にも活用されています。一方、日本では制度が未整備で、導入の議論が進行中です。UPREITは、資産価値の向上や不動産投資の新たな手法として注目されています。